仕事だぜ

keiyo2008-02-03

この日はバイト当日。
昨晩泊まったホテルでtaniの会社主催のコインオークションが行われるのですが、
今回のバイトはそこでの軽い手伝いなのです。
8:30AM、オークション会場隣の受付室(?)へ。
右も左もわからず突っ立ってるとtaniのお袋さんが気を使ってくださり、
「keiyo君、そこにでも座ってなさい」とのこと。




あざーす。




キョロキョロ。




ていうか、この席って受付スタッフの席じゃない?
お客さん来たらどう対応すればいいの?






う、来た!
スタッフー、スタッフー!






まんまと対面にコレクターらしきオジサマ着席。






ら、







らっしゃい






席に着くと何やら熱心にコインのオークションカタログに魅入るオジサマ。
そしてカタログを見ながらテーブルに置かれたシートに何やら記入している。






会話もないまま5分後、






突然、






「Hey、○△□○△□○△□○△□」






ゆ、油断したぜ。
ルックスは日本人なのに。英語できやがった。ひー。






強烈なアイコンタクトで隣の席のtaniに助けを求める。






(Hey、tani!このオジサンなんて言ってんの!)






オレのアイコンタクトで伝わる眼力が尋常でないことに気付いたtaniは
自らも接客中に関わらずそっと、






(そのシートもらって書いてあるNo.のコインを持ってきてあげて)






とアドバイスしてくれた。






(OK、任せろ)






と、オレはここでなんとなく流れが掴めた。




・客が受付テーブルに置かれたチェックシートに気になるコインのNo.を記入
・受付がそのシートを受け取り、奥に保管されたケースから該当するコインを探す
・シートに該当するコインを揃えて客に持っていく
・客はオークション前に実物をチェックできるというシステムみたい




くぅ、事前にわかっていれば、オレは座らなかったぜ。
よし、そうとわかれば受付に戻るのは危険だ。
なぜなら持っていったコインをコレクターのオジサマがチェックしながら、




「君、これはどのくらい貴重なコインなのかね?」




なんて質問された日には俺、シカトしかねないから。
更に英語で質問された日には俺、白目になりかねないから。




もう受付には座らない。
とりあえず、チェックシートに書かれたコインを探して他の受付の人に「お願します」って譲っときました。
その後は他の受付の人が持ってきたチェックシートを受け取り、
該当するNo.のコインを探す役目に徹することに。
その仕事もなくなると次は客が見終わったコインを元の場所に戻す役目に転向。
ふぅ、これなら客と接することはないし安全だ。
なんて思っていたらオークション開始の時間に。
みんなでオークション会場へ移動。




いよいよ競り合い開始。
壇上で仕切るのはtaniの親父さん。
かっこいいっス。ヒューヒューだよ。
リアルな話、1500枚以上ものコインが出品されているわけで。
この日のオークション予定時間は9:30〜18:30まで。
平均すると1枚当り20秒で取引しないといけない。
それを英語と日本語を交えてコントロールするtaniの親父さんは本当に凄いと思った。
その横で落札者の番号と落札金額をチェックしていくのがtaniとオレの仕事。
簡単だけどミスは許されないので結構緊張しました。
taniとオレの数字が合ってないとトラブルになるから。
英語に慣れていないオレは結構聞き間違いとかしてそうで心配だった。
中には7桁で落札されるものとかあるから。
普段、そんなに大きな数字を英語で言うことなんてないからね。
世界のなべあつなんか日本語でだって40までしか数えないんだから。



休憩は昼食休みの20分オンリー。
あとはひたすらオークション。競り合い。
10時間近くの長丁場、みなさん本当にお疲れさまでした。ケツ痛い。
でも、貴重な休みを返上してバイトした甲斐あったなぁ。
いい経験ができました。
オークションなんてヤフオクと築地の競りしか知らないオレにとって、
今回のオークションはかなり新鮮でスピーディでした。
こんな機会がなければコレクターの人を見ることだって一生なかったと思うし。
taniファミリーのみなさん、ありがとうございました。




ほのかな充実感とバイト代を握り締め雪の中を帰宅。さみー。
バイト代でなんか美味しいもんでも食おっと。